高額になる英会話教室の料金システムとは?

英会話教室で設定している3つの料金システムについて

英会話教室の料金システムはとても複雑で、中途解約時にトラブルになりやすいとも聞きます。トラブルに陥りやすい理由には、大きく分けて「契約期間一括払い」「チケット制・ポイント制」「月謝制」の3つの料金システムがあり、それぞれのメリットやデメリットをしっかり把握した上で契約していないことにあります。そこでここでは、3つの料金システムについて詳しく解説していきます。契約前にぜひご覧ください。

英会話教室の通学にかかる費用は?

英会話教室に通学するの、いくらぐらいかかるのでしょうか?
まず、初期費用として、必要なのが『入会金』『教材費』『授業料』『管理費』があります。
入会金は20,000~30,000円が平均的な相場ですが、キャンペーンや体験レッスン特典で、無料になるケースが多いです。
教材費も教室のレッスンスタイルにより異なり、10,000~25,000円が平均相場です。なかには決まったテキストを使わない自由なスタイルなどもあるので、無料、もしくはコピー代のみという教室もあります。
授業料は、コースや講師によって大きく異なります。5人以上のグループレッスンは、平均12,000円。5人以下の少人数レッスンでは、平均15,000円。マンツーマンでは、平均20,000~30,000円が相場です。 管理費については、無料のところが多く、有料でも平均数百円から2000円前後の相場です。

入学金を含めた場合の初期費用は、マンツーマンでは約67,000円。グループ(5人以上)では約54,000円。少人数クラスでは、約28,000円です。それ以降の月謝代は、入学金と教材費を抜いた金額になります。これに加えて、人により、往復の交通費がかかることもあります。

月謝制のメリット・デメリット

月謝制は、月ごとに決まった金額を支払うので、計画的で経済的な負担が少ないことが大きなメリットです。月々決まった金額だから、予算や支出の管理もしやすく、計画的に無理なくはじめることができます。また、途中でコースやプランを変更したくなっても対応してくれます。やめるときにも、スムーズに手続きが完了できるから安心です。
デメリットは、毎月支払う手間がかかること。また、レッスンを休んだときに振替ができなければ、授業料が無駄になってしまいます。振替ができるかチェックしておきましょう。

チケット制・ポイント制メリット・デメリット

チケット制は、受講したい回数分だけをまとめて購入するというシステムです。ポイント制も同様に、レッスン単価がポイントとなるため、必要なポイント数を先に購入するというシステムです。先払いだから、月謝制のように毎月支払う必要がなくなります。また、受講数・受講時間が多いほど1回あたりのレッスン単価の割引率が高くなるという特徴もあります。
デメリットは、支払いの負担が大きいことです。1回の支払いが、数万~数十万円という高額な金額になるため、分割払いやローンを組んで支払うということも。お得感を感じますが、買いすぎに注意しましょう。

契約期間一括払いメリット・デメリット

一括払いのメリットは、初期費用を払った後の経済的負担がなくなるということ。そのため、支払いの心配をすることなく、レッスンに集中できます。レッスンの総時間が長いほど、1レッスンあたりの費用が安くなるという特徴があります。デメリットは、初期費用が莫大にかかってしまうこと。契約期間も半年~1年など長期になるので、数十万円という額になることが多いです。そのため、支払った後に余裕がなくなり負担がくることも。また、契約途中に辞めたくなっても、辞めにくいというところもあります。こちらも契約には覚悟がいりますね。

よくあるトラブルと注意点

英会話教室では、『契約期間一括払い』『チケット制・ポイント制』では、トラブルも発生しやすいのです。トラブルは、中途解約したときに発生することが多いようです。「途中解約したときに、お金が戻ってこない」「余ったチケットやポイントを返金してもらえない」「解約手続きに対応してくれない」などがあります。また、「予約が取りにくく、チケットが期限内に使えない」というケースも。また、「忙しくて契約期限内に、チケット・ポイントを消費できなかった」というケースも。

せっかく高額な料金を支払って購入したにもかかわらず、このようなトラブルが起こればモチベーションも下がってしまいます。トラブルを防ぐためには、契約前や体験レッスンのときに、カウンセラーに確認しておくことが大切。「もし、事情により途中で解約することになったら?」「期限内に使いきれず余ってしまったら?」など、もしものときに備えて聞いてみましょう。そのとき、「なんでそんなこと気にするの?」という態度を取られたり、はぐらかされたら、その教室との契約は見直すべきでしょう。対応がきちんとしている英会話教室であれば、こちらから聞かなくても説明してくれます。

また、チケット・ポイント制で注意したいのが、最初に多くのチケットを奮発して購入しないことです。急に忙しくなった、体調不良により通えなったなんてことも起こるかもしれません。そのため、通えそうな範囲で購入することをおすすめします。

契約後に、事情により辞めたくなったら『クーリング・オフ』の対象であれば可能です。条件は、2ヶ月以上+5万円以上の契約であること。契約締結日(書類を提出した日)から8日以内に申し出れば無条件で全額返金可能です。それ以降であっても『中途解約』は可能です。各教室により、中途解約時の未受講レッスン分の返金額、違約金は異なります。対応に応じてくれない場合は、消費者センターに相談しましょう。また、返金手続きには期限がある場合もあるので、うっかり忘れないようにしましょう。