英会話教室のネイティブ講師から学ぶメリット

ネイティブ講師の授業を受ければ英会話力は伸びる?

英会話教室によっては、日本人講師のレッスンとネイティブ講師のレッスンのどちらから教わるのかを決めたり、なかにはネイティブ講師しかいないところもあります。英語を習うのだから、ネイティブ講師から習いたいと思われる方も多いかもしれません。本当にその選択で良いのでしょうか? そこでここでは、ネイティブ講師から英会話を教わるメリット、デメリットをまとめてみました。ご自身に合う講師選びにお役立てください。

ネイティブと話せば英語が身につく訳ではなかった?

英会話を習うならやっぱりネイティブのほうが良さそうと思っている方も多いかもしれません。なぜなら、日常生活で話す機会のないネイティブと話せるチャンスですし、話すことで海外の雰囲気も味わえるし……と、思ってしまいますよね。そういったことから、日本人講師よりもネイティブ講師を選ばれる方も多いようです。
確かに、本場の英語の発音を聞けたり、海外ならではの考え方に触れられるといった面では、いいかもしれません。だからといって、一概にネイティブ講師から習った方が上達するとはいえないのです。
実際にネイティブ講師から教わった受講生の声を聞くと、「レッスン内容について分からないことは英語で質問しなければならず、質問するだけの英語力がなく、聞かずじまいで分からないままになった」とのこと。
つまり、英語学習で大切なのは、予習と復習。ネイティブに限らず、どの講師でも授業で話したことや覚えたことは、しっかり復習して使えるようにならないと身につかないということなのです。

ネイティブ講師から英会話を学ぶメリット・デメリットは?

ネイティブ講師から英会話を学ぶメリットは、なんといっても発音がきれいなこと。だから発音指導も厳しく的確に指摘してくれます。発音と表現方法などは日本語講師にはかなわないものがあります。
なにげないリアクション、話し方や海外の雰囲気を味わうには、ネイティブ講師がオススメです。
ちなみにネイティブ講師といっても、アメリカ人講師、イギリス人講師、カナダ人講師、オーストラリア人講師、ニュージーランド人講師など、国はそれぞれ。もちろん国によって発音や表現方法も違いますので、発音にこだわりたい、好きな国がある、長期留学やワーキングホリデーの渡航前の準備として慣れておきたい、といった目的があればネイティブ講師を選ぶメリットになるでしょう。

そしてネイティブ講師のデメリットは、人によって指導レベルに差があることです。英会話教室のネイティブが、全員英語指導経験があるとは限りません。英語教育者としての資格を保有している人もいれば、ネイティブという理由で英会話教室に採用された人などバックグラウンドは様々。当然ながら、日本語を全く話せない人、日本ならではの文化の違いに知見のない人もいます。そのような講師では、初心者レベルの人にとってはコミュニケーションが難しく、慣れないとつらく感じてしまうことも。
そして、全て英語で進む授業は、初心者レベルには難易度が高いものになります。なぜなら「なにを言っているのかわからない」と、講師の質問も解説も理解できないからです。「英語だと何て言えばいいの?」など、質問も頭の中で、いったん英語に変換しなければならないため、言葉が出てこないともどかしさを感じてしまいます。

ネイティブ講師選びのチェックポイント

いざネイティブ講師から習いたいといった場合、なにを基準に選べばいいのでしょうか? 国籍もバックグラウンドもバラバラだと迷ってしまいますよね。
そこで、英会話スクールの外国人採用を確認するのがオススメです。
しっかり教育しているスクールでは、英語教育者として採用試験を受けさせ、厳しい訓練をしているはずです。講師の経歴が英語教育者ではなくても、教えるだけのスキルを持ち合わせる講師陣がいるかを見極めることができます。
英会話教室のなかには、世界で英語教育の採用基準となるCELTA、CertTESOLなど国際英語教育の資格保有者のみを雇っているケースもあります。
また指導歴は、初心者への指導歴が長いほうが、指導のコツも掴んでいるため、生徒に合わせてレッスンを進められるといった特長があります。それぞれの英会話教室の公式サイトで講師のプロフィールを確認できる場合は、ぜひチェックしてみることをおすすめします。

さらに、教えるネイティブ講師が、日本語が話せるかどうか?というのも教師選びの重要なポイントです。
ネイティブ講師の授業は英語で進行します。もし授業の途中で分からないことがあった場合、日本語講師のように、分からないことを日本語で質問することはできません。もし、日本語が多少話せる講師であれば、ストレートに質問ができるのでストレスも少ないはず。

英会話教室の受講者の口コミがあれば、ぜひネイティブ講師の質をチェックしてみましょう。