英会話教室の勧誘を上手に断る方法

英会話教室のありがちな勧誘と断り方

実際に通う英会話教室を決める前に、無料体験レッスンに参加する人も多いでしょう。それはもちろん、大切なことです。スクールの雰囲気やレッスンの質を確かめるために、体験レッスンはとても役に立ちます。
ただ、体験レッスンが終わってから、「説明」と称して勧誘をされることも少なくありません。勧誘が恐くて、体験レッスンに申し込むことをためらってしまう……なんて人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、実際にどんな勧誘があるのか、どう勧誘を断ればいいのか……といったところをまとめてみました。

ありがちな勧誘はコレ!

体験レッスン当日に入会を勧められる
「今日入会したら、入学金が安くなりますよ」「特典としてテキスト代がサービスになりますよ」などと、「今入会しないと損になってしまう」と思わせて、勧誘してくることは多いです。でも、そもそも良心的なスクールは入学金0円のところがありますし、特典と言われるものも、そこまで高額なものではありません。また、そういう勧誘の仕方をするスクールは、入学金無料などのキャンペーンを頻繁に行っているもの。絶対に当日中に入会しなければ、もうお得に入会するチャンスが来ないというわけではないのです。

金額をはっきりと言ってくれない
スクールやコースの説明は長々と、しつこいくらいしてくれるのに、肝心のレッスン料をなかなか教えてくれない場合もあります。そもそも、体験レッスンで頭を使った後、さらに長い説明をされると、判断能力が鈍ってしまうので注意してください。しかも、そのことに本人は気づきません。自分では無自覚のうちに正常な思考ができない状況になってしまうのです。そんな中で、入学金○円、レッスン料○円、スクール管理費○円、テキスト代○円……と細かく分けて金額を言われても、合計でいくらになるのかはっきりと分からないまま、流されて入会してしまい、実勢に支払う段階になって驚く人も、実は少なくありません。

まとめ買いを勧められる
これは月謝制のスクールの場合は気にしなくてもいいのですが、ポイント制やチケット制の場合は気をつけてほしいところです。「1回分ずつのポイント購入だと割高ですが、前もってまとめて購入するとこんなにお得ですよ」と、まとめ買いをするように誘導されることがあります。そのまとめ買いの割引率はけっこう高めに設定されているので、油断していると「どうせ何回も通うのだから、まとめて買っておこう」と思ってしまいます。ですが、このような勧誘をしてくるところは、まとめ買いに持っていくことを前提とした上で、1回分ずつの料金をわざと高くしている場合も多いです。そう考えると、本当にまとめ買いのほうがお得と言えるのか、疑問です。

スマートさんになれる!勧誘の断り方

このように、ちょっと強引な勧誘をされたときにきちんと断れるよう、心の準備をしておくことが大切です。次のような方法で断れば、相手にスムーズに伝わりやすくなります。

「ゆっくり考えたいので」
たとえば当日に入会すればお得だといっても、少し時間を置いて冷静に検討したい場合は、この言葉が便利です。少しくらい損をしてもゆっくり考える時間がほしいということを伝えましょう。

「今すぐには決められないので」
これに対しては、「じゃあ、いつ決められるんですか?」などと返されることがあります。そんなときのために、「人に相談してから決めます」とか、「自分の目的と合わせて検討してから」など、「今すぐに決められない理由」を用意しておきましょう。

「想像以上にお金が厳しいので
お金のことがネックになる場合は、恥ずかしがらずにはっきりと言いましょう。それに対して「クレジットカードも使える」とか「ローンも組める」などと言われた場合は、「借金はしたくない」と強く返して大丈夫です。無理をして入会をして、後で生活が苦しくなるくらいなら、勧誘されたときに少しくらい気まずくなるほうがずっとマシだと考えてください。

その場で無理に入会する必要はありません」が正解

体験レッスンの内容が良かったり、講師に親切にしてもらったりすると、勧誘を断ることを心苦しく感じるかもしれません。ですが、「その場ですぐに入会する必要はない」ということを覚えておいてください。性格のやさしい人ほど、断りづらく感じるものですが、本当に入会したいという気持ちがなければ、入会したとしても結局は通わなくなってしまいます。また、レッスン内容や金額に不安が残っているまま入会すれば、後になって後悔する可能性が高いでしょう。

誤解してほしくないのは、多くの講師やスクールカウンセラーは、生徒に高額なコースを買わせることを目的としているわけではない、ということです。基本的には「生徒に満足してもらいたい」「英語を身につけてもらいたい」と思って、そのために勧誘しています。
逆に言えば、あまりにも強引な勧誘をしてくるような場合は、あまり信頼できるスクールとはいえませんので、なおさらきっぱりと断らなくてはいけません。 勧誘が強引すぎないか、「もう少し考えたい」と伝えたときに、不快な対応をしてこないか……といったことが、スクール選びの基準の一つにもなるでしょう。